こんにちは
谷田部です。
今年の日本は本当に世界のトップチームがこんな身近に感じられる
とんでもない時代になりました。
ヨーロッパチャンピオンのマンチェスターシティ
今回の試合などを見た上での個人的な見解と感想を書いていこうと思います。
CBの戻る位置がめちゃくちゃ低い
昨年のCLリーグのその前のCLも見比べていくと、年々CBの位置が下がっていっています。
下手をすればGKと同じくらいまで下がる。
これは年々人数でなだれ込んでくるようなチーム戦術が増えてきているものに対しての対応。
数年前は正面からのゴールは入りにくくなったもの
→サイドから深い位置からのマイナスのセンタリングからのシュート
→それへの対応(今)
で一人で特攻という日本の小学生のような戦術が主流でないヨーロッパにおいて
会う程度の人数で距離感を保って攻撃をしてくる。という攻撃とのかみ合いっぷりが非常に見ていて興味深いですよね。
GKも面白い
変化する戦術に合わせ年々激しく飛ぼうというGKスタイルも減ってきています。
もちろん飛ぼうと思えば飛べるのでしょうが、ここまでCBを下げてやっていれば左右のコースが消えてくるので
どちらかというとステップで狭い範囲を確実に止めよう。といったイメージが強いのかな。。。と
左右というよりも前後の意識が増えているような気がします。
相手全体が一定数で来る。ということは守備陣も一定数で下がる。
コースが狭まる。
と考えれば狭い範囲のシュートコースをいかに止めるか。
そうすると横っ飛び。というよりも確実に止める。ということが求められる。
ヨーロッパのサッカーの面白いのは、毎年毎年の戦術的研究からの変化が激しく論理的に上書きしてくるところ
日本の場合、こうした部分がどうしても連続性をもって感じる機会が少ないのが残念なところです。
一人一人の姿勢が違う
私の個人レッスンでは、姿勢というものを非常に細かく言うのですが、
今回のヨーロッパチャンピオンの試合を見ていて、姿勢がよくガニ股になっていないところ
足の出ているところ、走り方などが非常に気になりました。
より細かな修正が今回のケースを見ていて必要だな。と思い
意識をしてみるとまた骨格的な部分も変化が出てきそうです。
まだまだ付け焼刃でやってみるといつもと違う部分に負担がいくので疲労感もやばいですが、
キックの強さとボールの止める。がまた変わってきます。
日本だとなぜあのようなフォームが定着しないのか
実際に昨日フォーム系は真似をしてやってみました。
あれを意識していくと目先で結果を出したい「筋肉系」「頑張る気合系」に対し
ゆるっと脱力系は結果が出るまで多少時間がかかる印象です。
それにゆるっと脱力系は、昭和気質の監督コーチの性質に合わないと思います。
ミスった時にやる気がなく見える、、、
各カテゴリ毎に目先で結果を求めがちだとああなるのは難しいのかもしれません。
特に自然とある程度パワーのあるガタイのいい子はいいかもしれませんが、
比較的平均的な身長やそれ以下だと正しいフォームを身に着けている間に試合に出してもらえないリスクしかないからです。
これは育成年代全体で理解して共通の正しいフォームを身に着けて行く。という時期がないと変な目先の能力の子が
ただただ、無双して荒らすだけ荒らして消えていく。という悪循環を作っていきます。
今の日本はまさにその状態ですが、、、
腰を曲げたりしない、でも動きが軽やかな理由はどこから来るのか?
マンチェスターシティの選手たちは、そんなに力を入れてガシガシやっているように見えなくても
軽やかに動きます。そして頭の位置が動きません。
さらにスマートな姿勢のままです。適当にやらすとみんな頭がひょこひょこ動きます。
そのあたりはどこから来るのか?
昨日の個人レッスンでも実際に実験をしてきました。ただこの子は映像だしNGの子ですw
やはり気になったあの部分をいじると全く変わりました
その部分とトレーニング、動けない原因の部分は、
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足首の可動域の狭さ、指の使えてなさ、膝の柔らかさ、
この辺を重点的に意識して使えるようにして、足の運びについても変化させる。
動く時の足の開きと足の支点についても意識して行うと劇的に変わりましたのでご報告です。
マンチェスターシティの選手の動きは、足の指を起点に蹴るって足首をフルに使ってふくらはぎまで使っています。
軽くジャンプする感覚、です。
その時にお腹までしっかりと、エネルギーを伝えるために少し内またぎみに絞るイメージで動く
そうすると足首からあばらまでが直線的になり、肩と肋骨だけが固定されるイメージになります。
足の指で地面を押す。ことで(蹴るではなく、押す)軽いジャンプのエネルギーが生まれます。
そのエネルギーをきっかけに足を運びだす。身体を運び出すきっかけにするとほわっと軽やかに動けます。
もちろん今回は練習試合というとこでチャンピオンズリーグの決勝などでは腰を落とす場面もたくさん見られましたが、
基本的に動きは細部に至るところの使い方が非常に洗練されている。ということ
無駄な動きを減らし、少しのエネルギーを上手に効率的に使う。
そうした選手を肌で間近で感じられた観客の皆さんをうらやましく思います。
これが出来るとボールコントロール。浮き球の処理、止める。蹴る全て変わります。
ぜひ真似してかっこつけて、やってもらうと怪我のリスクも相当減りそうです。
谷田部