
相談をくれたのは、Jクラブの下部組織出身の中学2年生。
技術は高く、ドリブルも上手い。
練習や普段のトレーニングでは高評価を受けている。
それでも、試合になると、肝心な試合で外される。
実際に試合の様子やプレーを見てみると、技術的に全く問題がありません。
ドリブルも、ボールタッチも良い。アイデアもあり、チームプレーにも積極的に関わっています。
でも、なぜ試合で外されるのか?
ここが問題です。技術や結果だけでは試合に出られない、その理由は単に「うまさ」ではなく、「監督の求めているもの」に合致していなかったからです。
監督タイプを理解しないと使われない
さらに掘り下げて考えると、この監督は、昔気質で**「根性」「走力」「気持ち」を重視するタイプでした。
監督が求めているのは、「分かりやすく走り回る選手」**。
その監督のスタイルに合わせない限り、どれだけ技術が高くても試合で活躍することは難しいのです。
-
走力があり、しっかりとスプリントで戻れる選手
-
努力を見せ、チームを引っ張る選手
一方で、ドリブルやテクニックがある華のあるプレーにこだわる選手には、あまり評価を与えないタイプの指導者でした。
その結果、この選手は**「うまいけど使いたくない」**と思われてしまっていたのです。
再現性のないプレー:決まったパターンがない
さらに深掘りすると、試合中にシュートを打つ場面が少なく、得点に結びつくプレーが再現できていなかったことが明らかになりました。
-
シュート本数が少ない
-
自分がどんな形でシュートに持ち込むか、「勝ちパターン」が決まっていない
-
ドリブルや個人技に頼ってしまい、チーム全体を見越したプレーが少ない
監督は「こいつは、どんな形で得点するかが見えてこない」と感じ、結果として試合で使うべき選手として認識しなかったのです。
ここで問題提起:試合で起用されない理由、わかりますか?
実際、技術も戦術理解もあるこの選手が、なぜ試合で使われないのかという問題の本質はここにあります。
技術があっても、「監督の求めるもの」って実はちょっとした意識の変化で簡単に変わるんです。
その改善策、実はかなりシンプルなんです。
あなたの子どもも、もし「なかなか起用されない」と感じているなら、試合で「使われる選手」に変えるために、今すぐにでも試してほしい改善策があるんです。
その改善策、実はかなりシンプルなんです。
ここから先は有料部分です
~ここから会員限定~
ここから先は、実際にこの中2の選手に行った改善策を、
どのように試合で使われる選手に変えていったのかを詳細に解説します。
【有料パートの内容】
勝ちパターンを作る「4ステップ設計図」
まず取り組んだのは、シュートまでの決まった流れを作ることでした。
「うまさ」を活かすためには、個人の技術を活かす形でシュートに繋げる道筋を作ることが必須です。
そのために、この中2の選手にはシュートのパターンを3つだけ決めさせました。
パターンA:右サイドで受ける → 中にカットイン → 左足でファーに巻くシュート
パターンB:インサイドで縦パスを受けてターン → 1人かわしてミドルシュート
パターンC:サイドで1枚剥がす → 中に運んで逆サイドへラストパス
これらのパターンを再現性のある形として練習し、試合中に迷わず選べるようにしました。
これにより、監督から「この選手なら、だいたいこういう流れでシュートまで行けるだろう」という認識を得られました。
なぜ「一度4点取っても」信用されなかったのか
試合で点を取ったとしても、それが**一度きりの“マグレ”**に過ぎないと監督は考えるものです。
監督が重視するのは、再現性のあるプレーです。
監督の目線で考えると、
-
「1度だけの成功」=マグレ
-
「いつでもできる成功」=再現性あり
この選手が4点取った試合では、マグレかもしれないという印象を与えてしまいました。
それを防ぐためには、「得点までのパターン」を毎回再現できることを証明する必要がありました。
監督タイプに合わせたプレー:見せる優先順位を変える
監督の好むプレースタイルを理解し、それに合わせたアプローチを取ることで、この選手が試合で使われる可能性は格段に上がります。
この監督は、特に走力や守備を重視するタイプでした。そのため、次のように改善を進めました。
1. 走る力を見せる
試合中に何度もスプリントを繰り返し、全力で戻る姿勢を見せました。
2. 守備の意識を強化
攻撃において目立つ前に、まず守備でしっかりと存在感を示すようにしました。
3. アグレッシブさを前面に出す
試合が流れない時に積極的に体を張り、気持ちでチームを引っ張る姿勢を見せました。
「再現性」を作る:シュートまでの「型」を意識させる
再現性を作るためには、シュートまでの決まったパターンを何度も繰り返し練習します。
この選手には、何度も同じ形でシュートまで持ち込めるように、「型」をしっかり身につけさせました。
さらに、状況に応じたプレー選択を意識させるために、以下を改善しました。
-
0-0の時:無理な仕掛けを減らし、シンプルにプレー
-
ビハインドの時:リスクを取りつつも、無駄なリスクは避けてゴールを狙う
-
リード時:守備の意識を強化し、攻撃で相手の隙をつく
保護者が今日からできる「3つの質問」
試合後、保護者ができることは、お子さんに**「自分目線」ではなく「チーム目線」を意識させる質問をすること**です。
以下の質問を取り入れることで、お子さんがチーム全体を見据えたプレーを意識できるようになります。
-
「今日、一番チームに貢献できたプレーはどこだった?」
-
「0-0の時と、リードしている時でプレーをどう変えた?」
-
「監督が喜んだプレーは何だったと思う?」
これらを繰り返すことで、チーム全体を意識したプレーに変わっていきます。
スタート診断・個人レッスンの使い方
もしお子さんが**「うまいのに報われない」と感じている場合、スタート診断を受けて、個別に何を改善すべきかを知ることが重要です。
試合動画をもとに、現在のプレーを評価し、改善点を明確化**します。





