小3で「何をしたらいいか分からない」子が、急に動けるようになった話

小3で「何をしたらいいか分からない」子が、急に動けるようになった話

年末のスタート診断で来られた“小学校3年生”の子。

最初に感じたのは、上手い下手以前に「真面目で、ちゃんとやりたい子だな」ということでした。

ただ、その真面目さが裏目に出ていました。

動きたいのに、動けない。
パスもどうしたらもらえるか分からない。
ミスしたくないから、余計に固まる。

こういう子が、チームでよく言われる言葉があります。

「もっと積極的に」
「もっと動け」
「もっと声出せ」

でも本人は心の中でこう思っています。

「動けって言われても、何をすれば正解なの?」

ここがズレたまま根性論だけ積まれると、自信は削れていきます。

自信がない子ほど、分かりやすい役割に逃げる

実際その子も、年末の時点では自信がなくて、気づくとGKをやるようになっていました。

役に立ちたい。迷惑をかけたくない。
でもフィールドで何をしたらいいか分からない。
だから“分かりやすい役割”に逃げてしまう。

この現象、実はよくあります。

私のブログでも「やたらとGKをやる。それは“やりたい”のではなく、自信がないから、何していいかわからないから」と書いた通りです。

才能や性格じゃなく「やり方」が入ると一気に伸びる

じゃあ、この手の子を変えるのに必要なのは何か。

結論、才能でも性格でもなく「やり方」です。

この子は、やり方が分かった瞬間から一気に変わりました。

シュートは、どう当てたらボールが軽くなるのかが分かった。
ドリブルは、ボールの触り方が分かった。
顔を上げてやってくと取られない、ということが分かった。
動きながらのトラップも、どう止めればコントロールできるかが分かった。

さらに、ポジショニングも理解しました。

「どこに行ったら、ボールを持ってる人が“出したくなる”のか」
「ボールを持ってる人が、どういう気持ちで出してくれるのか」

ここが分かったことで、プレーの選択が整理されていったんです。

できるようになると、本人から「次」が出てくる

そして面白いのはここからです。

「シュートが練習でめちゃくちゃ入るようになった」
「次はもっと左足でも点を取りたい」
「こういうことができるようになりたい」

意欲的な言葉が、レッスン中もどんどん出てきました。

できない子が急に意欲的になる瞬間。

それは“根性がついた”からじゃない。
「やればできる」の前に、「やり方が分かった」からです。

スタート診断でやっているのは「性格」じゃなく「構造」を整えること

スタート診断は、こういう子のための入口として用意しています。

「体が動かない」
「試合になると全部消える」
「言われた通りにやってるのに上手くいかない」

こういった悩みを、メンタル論ではなく“体の使い方のズレ”として整理して、目の前で変化まで作る。

そういう設計にしています。

ここまでが無料パートです。

ここから先は有料パートで、次の3つを具体的に言語化します。

1 なぜ「何をしたらいいか分からない」が起きるのか
2 動ける子に変わる時、こちらが何を渡しているのか
3 家やチーム練習で再現させるための“渡し方”の型


「何をしたらいいか分からない」が消えるとき、起きていること

~ここから会員限定~

1 「動けない」の正体は、怠けじゃなく“判断材料がない”

「動けない子」は意志が弱いのではなく、情報が足りていません。

もっと正確に言うと、次のどれかが欠けています。

1 今どこを見るべきか
2 何を合図に動き出すのか
3 動きの目的は何か
4 失敗しないための最低条件は何か

これがないと、真面目な子ほど固まります。

なぜなら、真面目=間違えたくない、だからです。

2 「やり方」とは、技術そのものじゃなく“再現できる順番”

今回の小3の子が伸びたのは、技術を増やしたからではありません。

「順番」を渡したからです。

例えばシュート。

低学年が入らないのは、力がないからじゃなく、当て方の再現性がないから。

だから「強く蹴れ」ではなく、
どう当てるとボールが軽くなるのか
どこに足を出すと前に足が出るのか
ここを一発で分かる形にします。

ドリブルも同じです。

「取られない」って結果だけ言っても無理。
顔を上げられる形
足元を見なくて済む触り方

ここを構造で理解すると、勝手に反復が始まります。

3 低学年のポジショニングは、戦術じゃなく“味方の気持ち”で整う

小3で「どこに立てばいいか分からない」は当たり前です。

ここで戦術を詰めても、たいてい逆効果になります。

この子に入れたのは、これです。

「ボールを持ってる味方が、出したくなる場所」

難しい戦術用語はいりません。

味方が顔を上げた時に見える場所。
そこに立つと“出したくなる”。

この感覚が入ると、動きは勝手に整理されます。

4 現場で再現させるための「6要素」

今回の話を、ただの感動話で終わらせないために型にします。

私たちがスタート診断や個人レッスンで共通してやっているのは、次の6つです。

1 原因と根本の発見力
2 修正するための手(介入の選定)
3 理解させる力(言語化と見せ方)
4 再現させるための知識(順番・合図・基準)
5 一人一人に合わせる応用力
6 共感力(本人の本心を拾って、安心して出力させる)

このどれが欠けても、「一瞬できた」で終わります。

逆に言うと、6つが揃うと、偶発ではなく再現になります。

5 家庭で判断しやすい「見る順番」

最後に、親御さんが今日から判断しやすいように、最短の順番だけ置いておきます。

1 自信がないから“逃げポジション”に行ってないか(GK、後ろ、端、ボールから遠い等)
2 プレー中に「見てる場所」が狭くなってないか(足元固定になってないか)
3 動けないのは性格ではなく「合図がない」状態じゃないか

ここが当たっているなら、必要なのは叱咤激励ではなく「やり方の提供」です。

スタート診断の案内

スタート診断は、現状を整理し、ズレの正体と優先順位を出し、目の前で変化まで作るための入口です。

記事を読んで「うちも近い」と感じた方は、まずスタート診断からご相談ください。

スタート診断は枠数を限定して実施しています。ご希望の方はお早めにお問い合わせください。

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