低学年、初心者のシュートの改善

【低学年・初心者向け】シュートが劇的に改善する!「大振り」を直す魔法の練習法「ケンケンキック」とは?

サッカーを始めたばかりのお子さんや、小学校低学年の選手を持つ保護者の皆さん、試合中や練習中にこんな光景を見たことはありませんか?

「ドリブルでせっかくゴール前まで行ったのに、蹴る瞬間に止まってしまって相手に追いつかれる」
「思いっきり蹴ろうとして空振りしてしまう」
「シュートモーションに入った瞬間に、ボールが転がって行ってしまい、うまく当たらない」

実はこれ、多くの子どもたちが陥りがちな「ある勘違い」が原因なんです。

今回ご紹介する動画は、個人レッスンで数多くの子どもたちを指導してきた谷田部さんが教える「低学年・初心者のシュート改善」メソッドです。驚くほどシンプルですが、効果抜群の練習方法を詳しく解説していきます。

なぜ初心者のシュートは当たらないのか?原因は「バックスイング」

多くの子どもたちは、「強いシュートを打ちたい!」と思うあまり、足を後ろに大きく振りかぶって(バックスイングして)しまいます。

谷田部さんの解説によると、これが最大の落とし穴です。

アニメや漫画、あるいはプロのダイナミックな写真を見ると、足が大きく後ろに上がっているシーンがよくあります。子どもたちはそのイメージ先行で、「足を後ろに持っていけば威力がが出る」と思い込んでいます。しかし、これは「アニメの世界だけの話」だと谷田部さんは断言します。

実際に初心者がこれをやろうとすると、以下のデメリットが発生します。

  • 動きが止まる:足を後ろに引くために、走る動作が一瞬ストップしてしまう。
  • ボールとの距離が合わない:自分が止まっている間に、ボールは前へ転がっていくため、蹴ろうとした時にはボールが遠くに行ってしまっている。
  • 相手にバレる:「今から蹴るぞ」という動作が大きいため、ディフェンダーやキーパーに準備されてしまう。

つまり、大きく振りかぶることは、サッカーにおいては「自分からチャンスを逃している」のと同じことなのです。

プロのシュートは「足前」だけ!イメージを変えよう

では、上手な選手やプロ選手はどうしているのでしょうか?

映像で見ると大きく振っているように見えることがありますが、それは蹴った後の「フォロースルー」や、走る勢いがそう見せているだけです。実際にボールを捉える瞬間、彼らは極めてコンパクトに振っています。

谷田部さんが提唱する正しいイメージは、「行進(マーチ)」です。

歩いたり走ったりする時、足は前に出ますよね?シュートもその延長線上にあります。
足を後ろに引くのではなく、「足を前に出して蹴る」。これだけでいいのです。

「後ろには引かず、膝から下の振りだけで、前へ足を出す」

この感覚を掴むだけで、走りながらスムーズにシュートが打てるようになり、ボールが足にしっかりとミートするようになります。

家でもできる!強制的にフォームを直す「ケンケンキック」

頭では「振りかぶらない」とわかっていても、体はつい大きく振ってしまいがちです。そこで動画内で紹介されているのが、遊び感覚でできる矯正ドリル「ケンケンキック」です。

用意するもの

  • 空のペットボトル(またはコーンなど)
  • ボール(なくてもOK、最初はペットボトルを蹴る練習から)

練習のやり方

  1. 片足で「ケンケン」をして立ちます。
  2. ケンケンをしたまま、軸足ではない方の足で、目の前のペットボトルを倒すように蹴ります。
  3. これを連続で行います。

なぜこの練習が効くのか?

実際にやってみるとわかりますが、片足でケンケンをしながら足を大きく後ろに振りかぶろうとすると、バランスを崩して倒れそうになります。

つまり、ケンケンをしたまま蹴ろうとすると、人間は本能的にバランスを取るために、「膝から下だけのコンパクトな振り」にならざるを得ないのです。

このドリルを行うことで、言葉で「振りかぶるな」と教えなくても、体がおのずと「膝下のスナップだけで蹴る感覚」を覚えます。

動画内でも、初心者のモデルさんが最初は大きく振りかぶっていましたが、このケンケンキックをやった直後には、驚くほどコンパクトで鋭い振りに変化していました。

「トーキック」は悪いことじゃない!

この練習をしていると、多くの子供がつま先で蹴る「トーキック」になります。指導者によっては「つま先で蹴るな、インステップ(足の甲)で蹴れ」と禁止することもありますが、谷田部さんは「最初はトーキックで全然OK」と言います。

むしろ、トーキックの蹴り方は、膝下の振りを覚えるのに最適です。さらに実戦においても、トーキックには以下の大きなメリットがあります。

  • 予備動作がないため、キーパーが反応しにくい
  • インステップよりも早く足が出る
  • 狭い局面でもシュートが打てる

まずはこの「足前」の感覚をトーキックで掴み、慣れてきたら徐々にインステップやインサイドでも同じように「振りかぶらずに」蹴れるように移行していくのが理想的なステップです。

まとめ:新人類の常識「ノーテイクバック」を身につけよう

今回ご紹介した「振りかぶらないシュート」は、一見すると地味に見えるかもしれません。しかし、これこそが現代サッカー、そして世界のトッププロが実践している「理にかなった身体操作」です。

「大きく振るのがカッコいい」というのは、もはや古い考え方です。

  • 予備動作なしで突然飛んでくるシュート
  • 走りながらスピードを落とさずに放たれるシュート

これこそが、ゴールキーパーにとって最も止めにくく、得点量産につながるシュートです。

この「ケンケンキック」なら、家の中でもペットボトル一本あれば遊び感覚で練習できます。「シュートが飛ばない」「よく空振りする」と悩んでいるお子さんがいたら、ぜひ今日から試してみてください。

膝下の鋭い振りを手に入れて、試合でゴールを量産しましょう!