【サッカー個人レッスン症例カルテ】「自分は上手いのに周りが動かない」小5(弟)を“指示で動かす選手”へ|兄(中1)同席の兄弟レッスン

今回のレッスンは、小学5年生(弟)と中学1年生(兄)の兄弟。主に弟を中心に進め、途中からは複数人+スタッフも入れて「指示を出す練習」をゲーム形式で行いました。
1. 基本情報
- 対象:小5(弟)メイン/中1(兄)同席
- 形式:兄弟+複数人(スタッフ含む)での実践形式あり
- テーマ:周りを使うための「指示の出し方」
2. 主な悩み(保護者さまの声)
お父さまからは、
「ここまでレベルが上がってくると、何をやっていいか分からない」
というご相談。
本人の技術や個のプレーは良い一方で、試合の中で“周りをもっと使いこなす”方向に伸びしろがありそうでした。
3. 事前ヒアリングで確認したこと
- 個での打開はできるが、味方を動かして優位を作る場面が少ない
- 2手、3手先の状況作り(自分の代わりに動かす)がまだ弱い
- 声は出しているつもりでも、相手が動く“伝わり方”になっていない可能性
4. 診断(ズレの正体)
見えていた課題はシンプルで、
「自分のプレーは良いのに、周りを使って前に進める設計ができない」
原因は技術ではなく、主にこの部分でした。
- 喋り方(言葉の選び方が曖昧、長い)
- 声のトーン(届いても“動きたくなる圧”になっていない)
- タイミング(状況が起きてから言う、遅れる)
- 声を出すタイミング(見た瞬間に出せず、間が空く)
5. 介入内容(今回やったこと)
今回は「指示の出し方」を最重点で設計し直しました。ポイントは“声量”ではなく、味方が動ける情報を、動けるタイミングで、短く出すことです。
① 指示の型を作る
- 短く、具体的に(例:方向・距離・次の行動が分かる形)
- 一度で伝わらない言い方を修正(言い直しを減らす)
- トーンを一定にせず「動かす声」に調整
② タイミングの矯正
- “起きてから”ではなく、“起こる前”に出す
- ボールが来る前、相手が動く前に「先に言う」練習
- 視線→認知→指示までの間を短くする
③ ゲーム形式で「指示を出して動かす」を反復
兄弟もいて複数人だったので、スタッフも含めて実践形式へ。
「指示を出す側」が有利になるルール設計にして、言った通りに味方が動く体験を積み上げました。
6. Before / After(変化)
Before
- 自分のプレーは良いが、周りを動かして優位を作れない
- 声は出していても、味方が“動ける情報”になっていない
- 指示が遅れて、状況が終わってから声が出る
After
- 声のトーンと短さが整い、指示が通る場面が増えた
- 「先に言う」ができ、味方が早く動ける状況が作れた
- ゲーム形式の中で、周りを使う意識と手応えが出た
7. 保護者さまの声
「ここまでのレベルだと何をしたらいいか分からなかったけど、今日は“次に伸ばす方向”がハッキリした」
「声の出し方やタイミングまでここまで細かく見てもらえると思わなかった」
8. 専門家コメント(谷田部より)
技術が上がってくるほど、次の壁は「周りを使う力」になります。
ここで大事なのは、走力でも声量でもなく、味方が動ける情報を、早いタイミングで渡せるかです。
自分が上手い子ほど、無意識に“自分で解決”しがちです。
だからこそ今回は、喋り方、指示の出し方、声のトーン、タイミングを全部そろえて、周りを「自分の代わりに動かす」感覚を作りました。
9. まとめ
今回は、小5(弟)を中心に「指示で周りを動かす」練習を徹底。
最終的には複数人+スタッフでのゲーム形式に落とし込み、実戦で通用する形に寄せていきました。
また一段階、成長が見えた良い時間でした。
10. お問い合わせ(CTA)
「上手いのに、試合で周りを使えない」
「個は強いが、2手3手先の状況づくりが弱い」
そんなお悩みは、原因が“技術以外”にあるケースも多いです。
状況の見方から、実戦で通る声かけ・指示まで含めて整えます。
お気軽にご相談ください。


