私立小5・部活と町クラブを両立する男の子|“バタバタ走り”を整えてボールコントロールUP
症例カルテ:小5・私立/部活と町クラブを両立する男の子|「バタバタ走り」を整えてボールコントロールUP
1.基本情報
- 対象:小学5年生・男の子(私立小)
- サッカー歴:複数年(部活+町クラブで継続的にプレー)
- 所属:私立小学校サッカー部 + 町クラブチーム
- 受講目的:動きのバタつきを抑え、ボールコントロールと判断力を安定させたい
- 担当:サッカー家庭教師/「サッカー技術の病院」代表 谷田部真之助
2.主訴・相談内容(保護者・本人の悩み)
ご家庭・本人からの主なキーワードは次の通りでした。
- 本人は「とにかくサッカーが好き」「もっと上手くなって活躍したい」という前向きな気持ちが強い
- 一方で、プレーを見ていると
- 動きが全体的にバタバタしてしまう
- 頭の位置が安定せず、上半身も落ち着かない
- その影響で、ボールコントロールや判断がブレやすい
「頑張っているのに、動きが落ち着かずもったいない」という状態が続いていることが、ご家庭としての大きな悩みでした。
3.事前ヒアリング・初期観察
ご家庭から伺った情報
- 学校の部活と町クラブの両方でサッカーを頑張っている
- 最近はサッカー自体は「かなり楽しくなってきた」とのこと
- ただ、試合やゲーム形式になると動きがバタバタして見えるのが気になっている
初見で気になったポイント
- 走る・止まる・方向転換のたびに、頭の位置が大きく上下左右にブレる
- 上半身と下半身の連動が弱く、「体全体が落ち着かない」印象
- その結果、
- ボールタッチが雑になりやすい
- 周りを見る余裕が少なく、判断がバタつく
4.診断(課題の整理)
① 「バタバタ走り」によるプレー全体への影響
- 走り方・足の運び方が整理されておらず、常に小刻みにバタバタしてしまう
- 頭の位置が安定しないことで、
- 目線がブレて、ボールタッチが安定しない
- 周囲の味方・相手・スペースの情報が取りづらい
- 結果として、
- ボールを持っていないときの動きも落ち着かない
- ボールコントロールや判断のブレにつながっている
② フォームの問題が「メンタル」のせいにされやすいパターン
- 頑張り屋・前向きな性格ゆえに、「もっと走らなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と力が入りやすい
- その結果、「メンタル」「気合い」の問題にされやすいが、実際には
- 走り方
- 体の使い方
- 頭の位置・フォーム
5.介入内容(レッスンで行ったこと)
介入①:「バタバタしない体づかい」を作るフォームづくり
今日のメインテーマは、「バタバタしない体づかい」を作ることでした。
- 走り方・足の運び方の整理
- 一歩一歩を「ただ急ぐ」のではなく、前への推進力がスッと出る足の付き方に修正
- ストップ&スタート、方向転換のときの足の運びと重心の移し方を整理
- 頭の位置の安定
- 頭だけが上下に弾んでしまわないよう、体幹と下半身の連動を意識させる
- 「頭を高い位置でスッと運ぶ」イメージを持たせ、フォームとして落とし込む
- 上半身と下半身の連動
- 腕振りと足の運びがバラバラにならないよう、全身を一つのユニットとして動かす感覚を作る
- ボールを持っていないときも、「サッカーの構え」をキープしたまま動けるように反復
介入②:フォームを整えたうえでのゲーム形式
フォームづくりのあと、実戦に近い形でゲーム形式のトレーニングを行いました。
- 頭の位置がブレにくくなり、動き全体が落ち着いてきた
- ボールタッチが丁寧になり、コントロールの安定感がアップ
- 周りを見る余裕が出てきて、判断が良くなる場面が増加
介入③:インサイドキックの精度アップ
- 支える足の置き方と、ボールとの距離感を整理
- インサイドで当てる位置・向き・力の加え方を調整
- フォームを整えたうえで、「丁寧に運ぶパス」から「強度のあるパス」まで幅を広げていきました。
介入④:ドリブルからのシュート
- ドリブル中のボールの置き位置とタッチの大きさを整理
- シュートに入る前の準備の一歩(ボールの置き直し・体の向き)を意識させる
- フォームが安定したことで、
- ボールを落ち着いて収める
- 味方に正確につなぐ
- チャンスでしっかりシュートを打ち切る
6.Before / After(変化の様子)
Before
- 走り方・動きが全体的にバタバタしている
- 頭の位置が安定せず、上半身も落ち着かない
- その影響で、ボールコントロールや判断がブレやすい
- 頑張っているのに、試合でのプレーが落ち着かず、「もったいないクセ」が強く出ている
After
- フォームを整えたことで、頭の位置がブレにくくなり、動き全体が落ち着いてきた
- ボールタッチが丁寧になり、ボールコントロールの安定感がアップ
- 周りを見る余裕が生まれ、判断も良くなってきた
- レッスン中の表情もどんどん柔らかくなり、プレーしながら笑みがこぼれるシーンが増加
- 本人も「最近サッカーがかなり楽しくなってきた」と感じている
7.家庭での取り組み・声かけのポイント
- 「もっと走れ」「もっと頑張れ」ではなく、「動きが落ち着いてきたね」「今のフォーム、すごく良かったね」とフォームをほめる
- 部活とクラブの両立で頑張っていること自体を認め、「バタバタが減ってきた変化」を一緒に喜ぶ
- 試合後は結果だけでなく、
- 頭の位置が安定していたか
- ボールコントロールが落ち着いていた場面
8.専門家コメント(谷田部)
今回のケースは、「頑張っているのにバタバタしてしまう」典型的なパターンでした。
こうしたタイプのお子さんは、
「メンタル」「気合い」の問題にされてしまいがちですが、
実際には、走り方・体の使い方・頭の位置といった“フォーム”を整えるだけで、一気にプレーが落ち着くことが少なくありません。
フォームが整うと、ボールコントロールや判断はもちろん、
「サッカーが楽しい」という感覚そのものも大きく変わってきます。
今回のお子さんも、動きが整理されるにつれて表情がどんどん柔らかくなり、
「楽しい」と感じながらプレーできているのが、とても印象的でした。
9.親御さんへのメッセージ
今回のお子さんのように、
- サッカーが大好きで、部活とクラブの両立で頑張っている
- それでも試合になると動きがバタバタしてしまう
- ボールコントロールや判断が落ち着かず、見ていてもどかしい
- 本人は前向きなのに、結果がついてこない
というケースは、私立・インターナショナルスクール、部活とクラブを両立しているご家庭でも本当に多く見られます。
「メンタル」「気合い」の問題にしてしまう前に、
走り方・体の使い方・頭の位置=フォームを一度丁寧にチェックしてあげるだけで、
プレーが一気に落ち着くことも少なくありません。
10.スタート診断・個別相談のご案内
もし今、
- 頑張っているのに、なかなか試合でうまくいかない
- 動きがバタバタしていて、見ていてもどかしい
- 本人はサッカーが大好きなのに、結果がついてこない
といったお悩みがあれば、一度「今の状態を細かくチェックする」ことから始めてみてください。
サッカー家庭教師・サッカー技術の病院では、
スタート診断や個別相談を通して、
お子さんの現状・動きのクセ・フォーム・メンタルの状態まで含めて整理し、
その子に合った改善のステップをご提案しています。
「まずは現状を見てほしい」「うちの子のバタバタを一度診てもらいたい」
そう感じられたタイミングが、整え始めるベストなタイミングです。
お気軽にご相談ください。お待ちしております。


