サッカー個人レッスン|パスを引き出す為の動き方 #サッカー自主練

【サッカー自主練】パスが来ない悩みを解決!味方からボールを引き出す「強烈な」動き方の極意

サッカーの試合中、「フリーで走っているのにパスが来ない」「一生懸命呼んでいるのに気づいてもらえない」という経験はありませんか?

声を出して呼んでも、手を挙げてアピールしても、なぜかボールが出てこない。それはもしかすると、あなたの「動き方」が、ボールを持っている味方(パサー)の視界や意識に引っかかっていないからかもしれません。

今回は、サッカー家庭教師の谷田部氏が解説する動画の中から、**「強烈にパスを引き出すための動き方」**をご紹介します。ボールホルダーの心理と人間の視覚特性を利用した、非常に実践的なテクニックです。明日からの練習ですぐに試せる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

一生懸命走ってもパスが来ない「本当の理由」

まず、パスが来ない原因について考えてみましょう。多くの選手は「自分がフリーになればパスは来る」と考えがちです。しかし、実際の試合では、ボールを持っている味方(パサー)は常にプレッシャーにさらされており、余裕がありません。

動画の中で谷田部氏は、重要なポイントを指摘しています。それは、「ボールに夢中なパサーは、なかなか味方を見てくれない」という事実です [1]。

パサーはボールをコントロールすることに集中しています。その状態で、味方がいくら良いコースに走っていたとしても、ただ漫然と走っているだけでは、パサーの視野の端に映ったとしても「強い刺激」として認識されにくいのです。

特に注意すべきなのが、「頭の位置を変えずにそのまま走る」という動きです [1]。スムーズに走ることは陸上競技としては美しいですが、サッカーのパスを引き出す場面においては、変化に乏しく、パサーの注意を引くスイッチになりにくい場合があります。

パサーの「目」を奪うための具体的なアクション

では、ボールに集中しているパサーに気づいてもらい、パスを引き出すにはどうすればよいのでしょうか?

動画で紹介されているテクニックは、非常にシンプルかつ具体的です。それは、動き出しの瞬間に「身体の形状とスピードに変化をつける」ことです。

1. 頭の位置を下げる(重心を落とす)

ただ走るのではなく、パスを受けたい瞬間に「頭の位置が下がるように」動くことがポイントです [1]。頭の高さが一定のままスーッと動くのではなく、グッと沈み込むような動作を入れることで、視界の中で「何かが動いた」という違和感をパサーに与えることができます。

2. 足を広げる動作を入れる

さらに、谷田部氏は「足を広げる(ガニ股になるようなイメージ)」動きについても言及しています [1]。これは単に姿勢を低くするだけでなく、身体の占有面積を一瞬変化させることで、より視覚的なインパクトを与える効果があると考えられます。

3. 一瞬のスピード変化(緩急)

そして最も重要なのがスピードの変化です。動画では「一瞬のスピードを上げて」と解説されています [1]。ダラダラと動き続けるのではなく、アクションを起こす瞬間に「グッ」と加速し、同時に頭を抜く(頭の位置を下げる)ような動作を組み合わせます。

なぜこの動きでパスが引き出せるのか?

この「頭の位置を下げて加速する」という動きがなぜ有効なのか、そのメカニズムを整理してみましょう。

人間の目は、静止しているものや等速で動くものよりも、「急に動くもの」「形が変わるもの」に対して敏感に反応する性質があります。ボールコントロールに集中しているパサーにとって、周辺視野で動く味方は「背景」の一部になりがちです。

そこで、あえて頭の位置を下げ(=縦の動き)、足を広げ(=横の動き)、スピードを上げる(=速度の変化)ことで、パサーの脳に「あそこに味方がいる!」「動き出した!」という強いシグナルを送ることができるのです。

谷田部氏も、ただ走るだけではなく、気持ちを込めて身体を沈めることで、相手(パサー)に気づいてもらえるようになると語っています [1]。逆に言えば、こうしたメリハリのない動きでは、「相手に気づいてもらえなくなる」という厳しい現実があるのです [1]。

今日からできる「パス呼び」の自主練習

このテクニックは、親子練習や一人の自主練でも意識することができます。

  • イメージトレーニング: 目の前にパサーがいると想定し、ボールを持っていない時の動き出し(オフ・ザ・ボール)を練習します。
  • 動きの確認: 鏡の前や動画を撮りながら、自分が動き出す瞬間に「頭の位置」が下がっているか、「スピード」の変化がついているかを確認しましょう。
  • 極端にやってみる: 最初は少し大げさなくらいに重心を落とし、足を広げて踏ん張るような予備動作から、一気に加速する感覚を掴んでみてください。

まとめ:パスは「待つ」ものではなく「引き出す」もの

サッカーにおいて、パスはただ待っていれば来るものではありません。ボールを持っている味方の状況を理解し、その味方が「出しやすい」「気づきやすい」状況を自ら作り出すことが、良い選手への第一歩です。

今回ご紹介した「頭の位置を下げる」「一瞬のスピードを上げる」という動きは、一見小さな違いに見えるかもしれません。しかし、コンマ一秒を争う試合の中では、このわずかな変化が「パスが通るか、通らないか」の決定的な差になります。

ぜひ次回の練習や試合で、この「強烈にパスを引き出す動き」を試してみてください。今まで見えていなかったパスコースが、パサーとの間に開通する瞬間を感じられるはずです。