サッカー個人レッスン|パスのもらい方とポジショニングの基本
【完全版】「守備が軽い」「パスが来ない」悩みは才能のせいじゃない!初心者キッズが劇的に変わる3つの極意
毎週末、お子さんの試合や練習を見ていて、こんな風にモヤモヤした気持ちになることはありませんか?
「相手のボールを取りに行っても、あっさり抜かれてしまう…(守備が軽い)」
「パスをもらおうとしても、相手に隠れてしまってボールが来ない…(ポジショニングが悪い)」
「せっかくパスが来ても、準備ができていなくてミスをする…(反応が遅い)」
サイドラインから見ていると、「もっと激しく行け!」「いい場所に動け!」なんて声をかけたくなりますよね。でも、具体的に「どこ」に動けばいいのか、「どう」激しく行けばいいのか、子供たちには伝わっていないことがほとんどです。
実はこれ、運動神経やセンスの問題ではありません。単純に「具体的なやり方(正解)」を知らないだけなんです。
今回は、人気YouTubeチャンネル「サッカー個人レッスンサッカー家庭教師:谷田部」で公開された3つの神回動画を元に、今日から親子練習で実践できる「守備・準備・ポジショニング」の改善テクニックを徹底解説します。
これを読むだけで、お子さんのプレーに対する迷いが消え、自信を持ってピッチに立てるようになるはずです。
第1章:なぜ「ディフェンスが軽い」と言われるのか?
まずは、多くの親御さんが頭を抱える「守備」の問題から。
相手のドリブルを止めに行っても、ひょいとかわされてしまう。体が当たっていない。これがいわゆる「軽いディフェンス」です。動画内では、この現象の心理的な背景と、驚くほどシンプルな解決策が解説されていました。
「怖い」から腰が引けてしまう心理
初心者の子や、まだコンタクトに慣れていない子がやりがちなのが、「足先だけでボールをつつきに行く」という動作です。
動画で「女子の体育のサッカーのよう」と例えられていましたが、これは決してバカにしているわけではありません。人間の本能として、ぶつかるのが怖いから腰が引け、一番遠くまで届く「足」だけをチョンと出して何とかしようとする。まさに「恐怖心」が形になった姿勢なんですね。
しかし、ドリブラーからすれば、これはカモでしかありません。ディフェンダーが勝手に腰を引いてバランスを崩してくれているので、出した足をかわすだけで簡単に突破できてしまうのです。
魔法の合言葉は「パーでパンチ」
では、強い選手はどうしているのか。答えは「手(腕)」を使っているんです。
ここで谷田部さんが提案する指導法が、目からウロコでした。子供に教える時は、難しい理屈抜きでこう伝えてください。
「相手にパーでパンチしてみな!」
「えっ、パンチなんてしたらファウルでしょ?退場になっちゃうよ!」と思いますよね。もちろん、グーで殴りかかったらアウトです。でも、ここで言うのは「手のひら(パー)」で相手の胸や肩あたりを「ドンッ」と制する動作のこと。
多くの子供は「押しちゃダメだ」と思い込んでいますが、手を使って相手の侵入を防ぐのは立派なディフェンス技術です。「グーはダメだけど、パーなら思いっきりパンチ(プッシュ)していいんだよ」と教えてあげるだけで、子供は迷いなく腕を伸ばせるようになります。
腕を伸ばすだけで「ゴール」が遠くなる
この「パーでパンチ」には大きなメリットがあります。それは、相手との距離(リーチ)を稼げることです。
腕をピンと伸ばして相手に触っておけば、相手はその腕の長さ分(約30センチ以上!)だけ、外側を回らなければなりません。動画ではこれを「100メートル走のゴールテープが後ろに下がるようなもの」と表現していました。
腕一本分、抜かれるまでの「時間」が稼げる。その間に足を出してボールを奪えばいい。この余裕が「重い守備」を作るのです。
第2章:パスがもらえない子は「準備」が足りない
守備ができるようになったら、次は攻撃です。「パスが来たのに、うまくトラップできない」という子に共通しているのは、足元の技術不足以前に「体の向き」の問題です。
ボールを持っている人に「おへそビーム」
パスがうまく受けられない子の多くは、ボールが動いているのに、体(おへそ)が違う方向を向いたまま、首だけでボールを追っています。これでは、いざパスが来た時にスムーズに足が出ません。
解決策はシンプル。「ボールを持っている人(パサー)に、常におへそを向け続けること」です。
私はこれを子供たちに「おへそビーム」と呼んで説明しています。「おへそからビームが出ていると思って、ボールを持っている味方を常に照らし続けなさい」と。ボールが移動したら、サボらずに細かくステップを踏んで、常におへそをボールに向ける。これだけで、パスキャッチの成功率は格段に上がります。
第3章:【新事実】どこでもらえばいい?「ポジショニング」の正解
さて、ここからが今回の新しいトピックです。「おへそ」を向ける準備ができても、そもそも「どこに立っていればいいのか分からない」という悩み、ありますよね。
「フリーになれ!」と言われても、どこがフリーなのか分からない。相手の近くに行きすぎて邪魔になってしまったり、逆に遠すぎてパスが届かなかったり。
最新の動画『パスのもらい方とポジショニングの基本』では、この「立ち位置」について非常にロジカルで分かりやすい答えを出してくれています。
狙うべきは「相手と相手の間」
まず、パスをもらうべき基本的なエリアは「相手と相手の間(ギャップ)」、もしくは「相手の脇」です。
サッカーの守備は基本的に人を捕まえに来ますから、どうしてもディフェンダーとディフェンダーの間にはスペースができます。ここを狙うのがセオリーです。
「すぐ隣」はNG!三角形を作れ
ここで初心者がやりがちな最大のミスが、「相手のすぐ隣に立ってしまうこと」です。
動画での谷田部さんの解説が非常に重要です。
「間(あいだ)と言っても、相手のすぐ隣はダメです」
相手のすぐ隣に立ってしまうと、相手が一歩足を出しただけでボールをカットされてしまいますし、体をぶつけられて自由に動けません。
では、どこが正解なのか?
それは、「パサー(出し手)と相手(ディフェンダー)から、同じくらいの距離の場所」です。
イメージしてください。パサー、ディフェンダー、そして自分。この3人を結んだ時に、きれいな三角形ができるような位置。パサーからも遠すぎず、でもディフェンダーからも手が届かない「中間の位置」です。
子供たちには「相手から離れて、でもボールが見える真ん中の場所を探そう」と伝えてあげると分かりやすいかもしれません。相手に近すぎず、遠すぎず。この「絶妙な距離感」こそが、フリーでパスをもらうための極意なんです。
今日からできる!親子練習メニュー完全ガイド
3つのポイントを理解したところで、週末にお子さんと一緒にできる練習メニューをまとめました。特別な道具は必要ありません。
①【守備】パーでパンチ&通せんぼ
- 静止状態で確認
子供に「パーの手」を出させ、親御さんの胸や肩をググっと押させます。「肘が伸びきるまで」遠くで触るのがポイント。「グーは痛いけど、パーなら強く押してもOK」という感覚を覚えさせましょう。 - 実践
親御さんがドリブルし、子供は足ではなくまず「手」で親御さんの体を制してからボールを奪う練習をします。
②【準備】おへそビーム・ステップ
- 親御さんがボールを持って、子供の周りをグルグル回ります。
- 子供はその場で細かくステップを踏み、常におへそがボールの正面に来るように向きを変え続けます。「ビーム外れてるよ!」と声をかけてあげてください。
③【位置取り】三角形ポジショニング(New!)
- 3人で練習(もしくはコーンを使用)
親御さん(パサー)、コーン(ディフェンダー)、子供(レシーバー)の配置になります。 - 立ち位置の修正
子供にコーン(敵)のすぐ隣ではなく、パサーとコーンの「ちょうど真ん中(等距離)」のスペースに立つように指示します。 - パス交換
その位置でパスを受けます。コーンに近すぎたら「敵に近いよ!」、離れすぎたら「パス届かないよ!」と修正し、安全なエリア感覚を養います。
まとめ:身体操作と頭脳で、サッカーはもっと楽しくなる
「守備は手(腕)を使う」
「攻撃はおへそを向ける」
「立ち位置は敵とパサーの真ん中」
どれも、言われてみれば当たり前のことのように思えますが、これを無意識にできる子は小学生年代ではほんの一握りです。だからこそ、ここを意識するだけで、お子さんのプレーは見違えるように安定します。
「才能がない」と諦める前に、まずはこの3つのポイントを、次の練習で試してみてください。子供が自分で考えてポジションを取り、体を張ってボールを奪う姿に、きっと驚かされるはずです。

