今回はサッカーを始めたばかりのお子さんにはどんなシュート練習をしたら良いかを提案します。そしてありがちなシュートミスとその改善についてもお話しします。
Contents
【基本 その1】まず初心者はシュートを打つところからスタート
まず、サッカーを始めたてのお子さんが何をすべきかというと、
「ゴールに向かってドリブルし流れの中でシュートする」
この練習からスタートしましょう。ドリブルを上手くするために8の字ドリブルの練習をするとか、止まったボールを蹴る練習をするよりも、より実戦に即した練習から始めると次にどんな練習をした方が良いかがはっきりします。
まずは「ドリブルからのシュート」練習から始めましょう。
【基本 その2】流れの中でシュートが打てない。。。
ゴールに向かってドリブルし流れの中でシュートする。そうイメージしていても、シュートを打とうと大振りして空振りしたり、立ち止まって蹴ろうとするのでボールが先に行きすぎてシュートできない、なんてことが起きてしまいます。ここで大事なのは、「スピードを落とさずボールに衝突するイメージで蹴る」ということです。
しかしシュートを打つとき、どうしてもサッカーアニメの「キャプテン ツ●サ」とかの影響で足を大きく後ろに振り上げカッコヨク蹴りたいっていう衝動に駆られますよね 笑
でもあれはアニメの世界だからこそできることです。現実には動いているボールは待ってくれません!
なので正しくは缶蹴りをするときの様に、止まらず、コンパクトに、前へ足を振ることが重要になります。最初は蹴り方にはこだわりません。くれぐれもブレーキをかけて止まらないようにしましょう。
【基本 その3】ベストなシュートを打つための形を作る
【基本その2】で「最初は蹴り方にはこだわりません」と書きましたが、しっかり前へ足が振れるようになったところで、ベストなシュートフォームを作っていきたいと思います。蹴り方はインステップキックです。
まずPKのときのようにボールをゴール前に止めておいて、自分にとって蹴りやすい助走の進入角度を探します。ヤタベの場合ボールの斜め後ろ30〜45度から進入するのがベストです。たぶん多くの人も同じだと思います。ボールを止めた状態で自分にとってのベストな角度を見つけましょう。
そして次に、その自分が打ちやすい角度に「アウトサイドでボールを出してから蹴る」の練習をします。アウトサイドの出し方は、蹴り足の小指でボールの左下に触れるような感じです。この形がしっかり出来るようになると、ドリブル中に相手DFが前に現れても、外に出してシュートまで行くことが可能となります。
この「ドリブルからアウトで斜め前に出してからのシュート」をしっかり練習するようにしてください。
【改善】トーキックしか蹴れないの改善
ドリブルからの流れでトーキック(つま先でのキック)しか蹴れないという子が初心者には結構います。そういう子たちの多くは「かかと体重」で走っていて、つま先が上がりがちなので、インステップが蹴りづらく自然とトーキックになってしまうようです。
改善方法としては、子どもの後ろから体を支えて、前傾姿勢を取らせ、その上で「前に進む」を繰り替えします。こうしてかかと体重を前体重にすることでインステップキックが蹴りやすくなります。この改善策は親子で出来ますのでぜひ試してみてください。
まとめ
初心者は止まったボールでシュート練習を始めるよりも、ドリブルからの流れの中でシュート練習をした方が、変なクセ(サッカーアニメにありがちな足を大きく振りかぶるような蹴り方)になりにくいです。なるべく早くベストなシュートフォームを身につけるように繰り返し練習してみてください。
2024.6月 追記
サッカーを始めたばかりの子どもにとって、思い通りのシュートをするのは難しいものです。サッカースクールなど、とにかくコーンを使って8の字ドリブルを使った練習のようなドリブルに特化した練習がメイン。
でも本当に必要なのはドリブルからのシュートを通して、動いているボールをシュートすることです。スピードが落ちてしまえば、ボールが取られてしまうのでいかに維持しつつ「衝突するイメージ」でボールに向き合えるかどうかです。
初心者に多く見られるトーキックも、相手ゴール前にいて人が密集しているときなどには使えます。振りも小さく素早いシュートが打てるのも特徴なので、ブロックされるリスクを減らせます。
ただ、足先にかかる負担もあるので、使い過ぎは逆効果になります。シュートの種類をしること、そのうえで適切なシーンで使い分けられるようにしましょう。最初はその違いがわからなくても、繰り返し練習することで変えられます。
2024.8月 追記
何度もお伝えしていますが、ドリブルからの流れのなかでシュートの練習を繰り返すと”ベストなシュートフォーム”が手に入りやすくなります。
最初のうちは自分でもイメージできない部分かもしれません。何度も練習していくうちに「ここだ!」と思えるタイミングを見つけ、自然とできるようにしていきましょう。
ドリブルから、トーキックでしか蹴られない人も質をあげていくことが重要です。間違えたトーキックをしていると関節や爪を傷めてしまう原因にもなりかねません。
ケガのリスクを高めるだけになってしまうので、トーキックの質を高める工夫もしておきましょう。
また、先ほども説明している「かかと体重」になっていると、インステップキックができないので、トーキックの割合が多くなってしまいます。
谷田部にご相談いただければ、シュートの癖や質の高め方についてもお伝えします。トーキックの問題も一緒に解消していきしましょう。