【サッカー】低弾道シュートの蹴り方
シュートはシュートでも地をはうような低くて速いシュートが打てたらカッコイイですよね。対峙するキーパーからすると足もとのシュートで、尚かつ蹴るときの振りが速いシュートって対処しづらいものなんです。今回はそんな低弾道のシュートを解説します!
Contents
【基本】低弾道はインステップで蹴る
低弾道のシュートはインステップキックのシュートになります。
まずその蹴り方についてですが、ボールを当てるのは靴のアッパー(甲部分)で靴紐の下あたり、そこに当てたボールをひざ下全部を使って前に押し出すように蹴ります。蹴るときに足を斜めにすると言う人もいますが、ヤタベ的にはまっすぐつま先を下に向け、肩から一本のラインで蹴るような感じが良いと思います。
練習方法としては1本のラインの上にボールを載せ、ライン上をまっすぐ助走してきて蹴るような練習をすると良いでしょう。注意すべきは蹴り足を後ろに引かないこと。蹴る瞬間足を後ろに引くと、それだけキーパーに身構える時間を与えてしまいます。キーパーが反応できないように、テイクバックを取らずにスパンと蹴るようにしましょう。
ウルグアイ代表のルイス・スアレス選手や、コロンビア代表のハメス・ロドリゲス選手がテイクバックを取らずにシュートを蹴るお手本です。二人のシュート映像をYouTubeなどで確認してみるのもいいと思います。
【練習法】低くて 速くて 無回転のシュート
低くて速くて無回転のインステップシュートについて解説します。
まずボールの前で蹴る瞬間の足を上げた感じでストップしてみましょう。逆足に体重を乗せて立ち、蹴り足は後ろに引かないように、必ずヒザを軽く前方に上げて足先がダラリと垂れたような感じにします。ムエタイの選手の構えと似ています。この構えは家の中でも簡単に練習できます。ボールを二個並べて上げる足を交互に替え、蹴る瞬間をイメージしてみましょう。これだけでもかなり蹴り方が変わってきます!
次に練習して欲しいのはボールを蹴る直前での寸止めです。この動きを何度か繰り返し、その後実際に蹴ってみると、しっかり足が前へ伸びて低いボールを蹴ることが出来ます。
ここまで出来たら助走を取って蹴ってみます。トップスピードに乗って足を蹴る瞬間に前へ伸ばすこと。蹴るときスピードを緩めないよう注意しましょう。
また、蹴るタイミングで足を後ろへ引いてしまう人は、ハンドミットを使った練習が効果的です。ハンドミットを目の前に出してもらい膝蹴りを10回ほど繰り返し、その後改めてボールを蹴ると足を後ろへ引きづらくなります。
そしてもう一つ、ヒザを上げた状態でミットを足先で蹴る練習も効果的です。こちらは足が前へ出やすくなります。
ハンドミットは格闘技用のものですがひと組あると練習に幅が出るのでオススメです。
【改善策】シュートを上に外してしまうの改善
シュートが低い弾道にならずふかしてしまう・・・
そういう人はシュートを打つ瞬間に止まっている人が多いようです。
ここではその改善策を説明します。
シュートをふかす人の多くはシュートの瞬間に立ち止まって体がのけぞってしまうため、ボールをすくい上げるように蹴ってしまうようです。
正しくは蹴るときに体と足が前へ行きたい!
足が前へ行けばボールをすくい上げることはほぼありません。疲れてくるとさらに立ち止まって蹴ろうとするので、そういうときこそしっかり前に足を出すイメージで蹴るようにしましょう。
ふかす人の改善策としてはバランスボールを使ったトレーニングが効果的です。
ぜひ試してみてください!
【練習方】ゴムチューブを使った練習法
もう一つ、ゴムチューブを使ったインステップキックの練習法を紹介します。
スネの高さでゴムチューブに両足を通します。その状態でインステップキックを蹴ってみると、軸足で踏み込んだ際に蹴り足を後ろに引こうとしてもゴムチューブの力で後ろへ引けず、前へ足が自然と出るのでクセのない良い蹴り方が出来るようになります。
蹴り方がおかしいと思う人はぜひ一度試してみてください。
まとめ
今回は低弾道シュートを蹴る方法と練習法を解説しました。ゴール前までボールを運べたけどシュートで失敗したというような人には低弾道シュートが必須です。最後のシュートのところまでこだわって練習してみましょう!
補足:
世の中の小学生はシュートというと高く強いボールを蹴りたがります。
一見高いボールは派手で人の上を越していくので最強感というものがありますが、実はそうではありません。
レベルが上がれば上がるほどゴールキーパーも上へのボール対応の練習を積んでいるからです。
さらに言うと目線を上にしたまま対応できるボールの方が、ゴールキーパーも判断がつきやすくなります。
それに比べて、低くて速いライナー性の低弾道シュートというのはゴールキーパーが最も嫌う
膝よりも下。かつごろではない。というのがミソです。
ゴロだったらまだ止めやすいのです。
にもかかわらず、低弾道のシュートというのは、ひざ下の高さをシューっと飛んでくるのでゴールキーパーからすると
非常に中途半端な高さになります。
このシュート。いったいどのように蹴るのか。というと実はとても高難易度なシュートです。
というのもインステップキックを正しく蹴れば行くキックだからです。
とは言っても、正しいインステップキックでいいんだ。と思われるかもしれません。
この低弾道キックがもてはやされるのは、正しいインステップキックが非常に難しいからなんです。
思いきり蹴ればいい。真ん中を蹴ればいい。ということではなく、
ボールに対して足を垂直に入れてボールの真ん中をこれまた水平な力を加える必要があります。
まず、ボールに対して足を垂直に入れる。がめちゃくちゃ難しい。
大体の選手がこれを足の大きさなどを言い訳に地面を蹴ってしまわないように、、、と斜めに足を入れます。
もうこれだけでボールに対して水平に力を加えることがほぼほぼ無理になります。
導入編のまずは、足をボールに対して垂直に入れる。次にボールの真ん中に膝の曲げ伸ばしだけで水平な力を加えることが重要になります。
導入編の足をボールに対して垂直に入れる。が出来ればあとはスムーズに進むはずです。
低弾道シュート。ゴールキーパーの最大の敵となるこのシュートぜひ身に着けてほしいと思います。
もちろん個人レッスンでも習得可能です。
お気軽にご相談ください。
2024.6月 追記
低弾道シュートは、ゴールキーパーが最も嫌うシュートといっても過言ではありません。大きくサイドチェンジをするときや、サイドから展開するときにこそ使って欲しいのが、低弾道シュートです。
小学生は目立つシュートが好きなので、高く強いボールを好みます。かっこよく見える気持ちもわかるのですが、ゴールキーパーから読みやすく判断しやすいシュートになってしまっています。
低弾道シュートのときは、脚を強くふる必要はなくカットするようなイメージで蹴るようにしてみてください。低弾道シュートにはインステップキックが必要になりますが、真剣にやればやるほど難しいことがわかると思います。
ボールに対して足を垂直に入れるって、言葉で表現するほど簡単なことではないんです。これができれば、あとはスムーズに進むはずです。
谷田部の個人レッスンでは、より低弾道シュートに特化したレッスンも行います。低弾道シュートに憧れている人や、試合で活躍するうえで自分の武器にしたいと考えている人にこそおすすめです。
ゴール前までボールを運んだのにシュートがうまくいかなかった…と落ち込んでいる人も谷田部にお任せください。
2024.8月 追記
低弾道シュートがやっぱりうまくいかない、そんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。ストライカーとして活躍したい人にとって、シュートの選択肢を増やすことでもあります。
低弾道シュートを増やせるようになれば、ゴールの下隅に鋭いシュートを打ち込んで狙い撃ちすることも可能です。
走り込んだ勢いはそのままで、低弾道シュートを打ち込むことで、強烈な弾道シュートを打てるようになります。基本なる、正しいインステップキックも簡単なものではないからこそ、最初から上手くいかなくても、何度も練習して是非身に付けて欲しいと思います。
思い切り蹴ればできるものでもありませんし、真ん中を蹴ればOKというわけでもありません。ボールに対して垂直に脚を入れる、ボールの真ん中に水平な状態で力を入れられるようにしていきましょう。