【私立小5】動きがぎこちない子の改善
【指導レポート】小学5年生/サイドステップ・クロスステップがうまく使えない悩みと「正しい動き方」を身につける基礎づくり

サッカー家庭教師 スタッフ/「サッカー技術の病院」アシスタントトレーナーの川口です。
今回は、小学5年生の選手から相談のあった「サイドステップ・クロスステップの正しいやり方がわからない」「試合中どのタイミングで使うのかわからない」という動きづくりに関するレポートをまとめました。
小学5年生という年代は、プレースピードが上がり始め、ステップワークがうまくできるかどうかが技術の質を大きく左右する時期です。特にディフェンス、攻撃の切り替え、ボールの受け方に大きな影響があります。
結論から言うと、この年代で動き方を整えるだけで、トラップの安定、姿勢の改善、スピードアップが一気に出ます。今回のケースもまさにその典型でした。
■ 学年
小学5年生(フィールドプレーヤー)
■ 本人・保護者の悩み
本人・保護者の相談内容は次の通りでした。
- サイドステップの動きがぎこちなく、足がぶつかりそうになる
- クロスステップの方向が間違っている
- 試合中どのタイミングで使えばいいのか分からない
- 動き出しが遅く、相手の変化に対応しにくい
サイドステップ・クロスステップは「足が速いかどうか」よりも身体の使い方(フォーム)でほぼ決まります。フォームが崩れたままだと、
- ボールを受ける準備が遅い
- 動き出しが遅くなる
- 守備で逆を取られやすくなる
- トラップが安定しない
といった悪循環が起こります。
■ 実際に見て気になったポイント
① サイドステップの足幅が毎回変わる
本来、左右に動くサイドステップでは足幅が一定であることが大切です。しかしこの選手は、
- 一歩ごとに足幅が大きくなったり小さくなったりする
- 足が近すぎてぶつかりそうになる
- リズムが安定せず、重心が毎回バラバラになる
という状態でした。
足幅が安定していないと、次のトラップ時に身体が浮きやすくなり、「止まりたい場所で止まれない」という問題が起こります。その結果、ボールのコントロールも不安定になります。
② クロスステップの方向が逆(前後に交互)
本来、クロスステップは前側の足を大きく出してスピードをつける動きですが、この選手は
「前 → 後ろ → 前 → 後ろ」
というように、前と後ろを交互にクロスしてしまっていました。
しかし実際の試合で、後ろにクロスステップする場面はほとんどありません。後ろにクロスすると、スピードが落ちるだけでなく、姿勢も崩れやすくなります。
③ 常に正面を向けず、身体の向きがバラバラ
サイドステップとクロスステップには共通して、「身体の正面を常に相手とボールの方向に向けておく」という大原則があります。
ところが彼の場合は、
- 横を向きすぎてしまう
- 顔が下がり、視線も落ちてしまう
- 背中が丸まり、重心が後ろに逃げる
といった状態が目立ちました。その結果、トラップが遅れ、動きにも重さが出てしまっていました。
■ 行った改善内容(理由付き)
今回のレッスンでは、次の3つのポイントを中心にフォームの改善を行いました。
① サイドステップ:足幅を「一定」に固定する
まずサイドステップでは、
「足をくっつけない・広げすぎない・毎回同じ幅にする」
というシンプルな基準を伝えました。
理由は、足幅が一定だとどの瞬間でもすぐに止まれる=いつでもトラップできる準備が整うからです。
- 姿勢が崩れにくくなる
- すぐに動き出せる
- ボールを受ける準備が早くなる
という良い変化が出てきました。
② クロスステップ:後ろクロスをやめて「前だけ」にする
次にクロスステップでは、動き方のルールをシンプルに統一しました。
「前側の足だけを大きくクロスして動く」
という形に変え、後ろに足を回す動きは完全にやめました。
そのうえで、
「跨いだ後ろ脚を大きく前に出すことでスピードが出る」
というポイントを伝えると、動きのキレが一気に変わりました。
③ サイド・クロス共通:常に“正面を向き続ける”
3つ目の共通テーマが、「身体の正面を常にボールと相手の方向に向ける」ということです。
正面を向けるよう意識させることで、
- トラップが安定する
- 立ち方が良くなる(姿勢が前を向く)
- スピードが出やすくなる
- 状況判断が速くなる
といった変化が見られました。
■ 本人が感じた変化
レッスンの後半になると、本人の口から次のような言葉が出てきました。
- 「動きやすくなった!」
- 「クロスしたあとスピードが出る!」
- 「正面向いてた方がトラップしやすい!」
- 「足が軽く動く感じがする!」
特に、立ち方と姿勢の変化が大きく、サイドステップやクロスステップをしているときの見た目が、レッスンの前後で別人のように変わりました。
■ 保護者の感想
「ステップの動きが軽くなっていて驚きました。今まではスピードが出にくく、守備の動きが遅れているように見えていたのですが、今日は最初の一歩が速くて見違えるようでした。本人も『動きやすくなった』と言っていたので、このまま続けてほしいなと思います。」
■ 今後の改善ポイント
結論から言うと、次のステップは「マークの外し方」と「前向きの動き出し」です。
- サイドステップ:相手との距離をコントロールする
- クロスステップ:一瞬で加速するために使う
- 正面の維持:いつでもボールと相手を同時に見られる状態をつくる
これらが組み合わさることで、試合の中での「動き出しのキレ」が大きく変わります。
今後のレッスンでは、
- 前を向くための仕込み(ステップから半身への切り替え)
- 相手を外すための細かい軸移動
- 動きながらのトラップの質を高めるトレーニング
を中心に取り組み、「東京のサッカー個人レッスン」として、一人ひとりの動き方を深く整えていく予定です。
■ 東京でサッカー個人レッスンをお探しの方へ
サイドステップやクロスステップのような「身体の使い方の土台」は、小学生のうちに整えておくと、その後の成長スピードが大きく変わります。東京エリアでサッカー個人レッスンやマンツーマン指導をお探しの方には、こういった動きづくりの部分から丁寧にサポートすることが可能です。
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