サッカー個人レッスン 症例カルテ 小4女子|プレスが来ると突っ込みすぎて奪われる|「前に行かなきゃ」のブロックを外して“受け流し”を作る
症例タイトル

小4女子|プレスが来ると突っ込みすぎて奪われる|「前に行かなきゃ」のブロックを外して“受け流し”を作る
1 基本情報(学年、ポジション、利き足、怪我明けなど)
- 実施日:2026年1月18日
- 学年:小学4年生
- 性別:女子
- ポジション:ボランチ
- 利き足:右
- 担当者:谷田部
- 所属チーム所在地(都道府県):茨城県
- 個人レッスン実施場所(都道府県):東京都世田谷区
2 主訴(親、本人)
- 親:ボールを受けた瞬間に相手が寄せてくると、焦って自分から向かって行き、取られることが多い
- 本人:練習では玉際の駆け引きができるのに、試合だと出せない
3 症状チェック(下がる、浮く、怖さがない等)
- プレスを感じると、プレー選択が「前に突っ込む」に寄る
- 相手の勢いを受けてしまい、ボールロストにつながる
- 練習でできた駆け引きが、試合で再現されにくい
4 診断メモ(最初に見たズレ・違和感・気になった部分)
- 全体に力みが強い(焦りが動きに乗っている)
- 「抜くには前に向かわないといけない」という思考が強く、逆に選択肢を狭める“メンタルブロック”になっていた
- 結果として、相手の圧に対して“かわす”より“ぶつかる”になりやすい
5 観察ポイント(3つ)
- 力み:肩・腕・股関節まわりが固まり、初動が直線的になる
- 受ける瞬間の姿勢:相手を見ながらボールを置けず、プレッシャーに反応して近づきすぎる
- 相手スピードの扱い:相手が乗っているほど「落ち着く」ほうが有利なのに、逆に急いでしまう
6 分岐チャート(もしAならB)
- もし「相手が速いプレス」なら → こちらは“より脱力”して、相手の勢いを利用する(受け流す)
- もし「相手が止まり気味・間合いが遠い」なら → 前に運ぶ準備はするが、まずは体の向きと置き所で優位を作る
- もし「前に行かなきゃ」が頭に出たら → いったん“頑張らない”を合図にして、選択肢を増やしてから前を選ぶ
7 介入内容(やったこと)
- 最優先:脱力(ここで頑張らない)。力むほど相手に読まれやすい前提を共有
- コンセプト:相手のスピードが乗っていればいるほど、こちらはリラックスして“相手の力を利用する”
- 方法:阿部が受け流し・逃がしのパターンを複数デモ → 本人がそのまま模倣して体に落とす
- 状況構築:右・左・斜めなどパスの入り方を変える/プレスの角度も変える
- 想定シーン:足元へのパス、スローインからのパスなど、実戦頻出の入り方で反復
8 Before / After(変化)
- Before:プレスが来ると「前へ突っ込む」一本になり、ロストが増える
- After:相手の勢いが強い場面ほど“脱力して利用する”という判断軸ができ、練習で再現しやすくなった
9 親の声
「この辺を練習していけばいいんだ、が分かった。次回(来月)どう変わるか楽しみ。」
10 専門家コメント(谷田部所見)
試合で出ない原因は、技術そのものより“力み”と“思い込み”が選択肢を消していた点にあった。
相手が速いほど、こちらが頑張ると奪われやすい。逆に、脱力して相手の力を利用できると、玉際の駆け引きは試合でも出やすくなる。
次回は、実戦(試合)での発揮度合いを確認し、足りない要素が「判断」なのか「置き所」なのか「相手の見方」なのかで介入の方向性を切り替える。
CTA(お問い合わせ)
同じように「練習ではできるのに試合で出ない」「プレスが来ると焦って取られる」で悩む場合は、原因が技術ではなく“力み”や“思い込み”のことも多いです。
現場で起きているズレをその場で特定し、すぐに再現できる形へ処方します。お気軽にご相談ください。
参考(考え方の裏づけ)
- プレッシャー下での受け方・サポートや身体の向きの重要性(イングランドFAの指導リソース) :contentReference[oaicite:0]{index=0}
- 「プレッシャー下では身体の向き・判断・連携が鍵」など、指導要点(FIFA Training Centre) :contentReference[oaicite:1]{index=1}
- トラップは“次のプレーへ移りやすい位置と身体の向き”が重要(サカイク 池上正コーチング) :contentReference[oaicite:2]{index=2}
- プレッシャーや不安で筋の同時収縮(力み)が増え、動作効率が落ちるという知見(パフォーマンス不安の概説) :contentReference[oaicite:3]{index=3}
- プレッシャー下の「choking」への介入はルーティン等が有効とするシステマティックレビュー :contentReference[oaicite:4]{index=4}


