サッカーの守備についてなんとなくやっている子って結構います。そして、相手に抜かれちゃうけどどうしたらいいかわからないっていう子も少なくありません。
今回は「抜かれない守備」について解説していきます。
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【基本】抜かれない守備の仕方
まず相手に簡単に抜かれる例として「足だけでボールを取りに行く」というのがあります。このパターンはとても多く、こういう子の大半は「相手にぶつかるのが怖い」ので「足だけ出す」ようにしているようです。谷田部はこういう守備をする子に次のことをまず教えています。
「手を使っていいよ」
「サッカーは足でやるものだから手は使っちゃいけない」と多くの人は教わりその教えどおりにやろうとします。しかし、サッカーは手でボールに触れてはいけませんが相手に触ることに関しては問題ありません。当然相手を引っ張ったりたたいたりするのはファールになりますが(笑)この「相手を手で触る」が守備において重要な行為になります。
触る程度については、激しくグーでたたくのはダメですがパーで軽く相手を軽くたたくように触るのはOKです。触る箇所は相手の肩や腕で触りながら体を寄せていくようにします。このようにすれば簡単には抜かれません。
くれぐれも相手の胸や顔をたたかないようにしましょう!
【基本】抜かれない守備の考え方
ところで相手に抜かれるとはどの段階で抜かれたことになると思いますか?
厳密な意味で「ここで抜かれた!」という決まりがあるわけではないですが、谷田部はその位置をディフェンスの後ろ足のラインだと考えています。そのラインをボールが越えたら抜かれた、そのラインを越えてなければ抜かれてない、と。
ではなぜ後ろ足のラインなのかというと、そこの手前であれば足を伸ばしてボールに触ることが出来ますが、そのラインを越えた瞬間にディフェンスできなくなります。あとは追いかけるしかありません。
なので抜かれないためには、両足を前後に開いてラインに深さを持たせることが重要になります。両足がそろっている人はラインが浅いのでぜひ改善してください。
【基本】抜かれない姿勢と構え
抜かれてしまう原因のひとつに守備をする人の立ち方の問題もあるようです。ここでは立ち方と構え方を解説します。
まず普段の立ち方ですが、両足は肩幅の広さでつま先をまっすぐ前に向けて立ちます。そして靴の中で指は地面をつかむように力を入れ、ヒザを軽く曲げていつでも動けるようにします。構えは、利き足を軽く引いて両足を前後させ、ファイティングポーズをとるイメージです。守備の時はこの構えから動き出します。
この立ち方と構え方はサッカーの基本姿勢になるのでぜひ覚えてください。
【基本・練習法】抜かれた後の走り方
まず相手がドリブルで近づいて来たら、足を前後に開いた「構え」でバックステップします。そして相手が抜きにきたら、バックステップからターン&ダッシュをします。
このバックステップからのターンを速くするには繰り返し練習するといいのですが、その練習法としてはセンターラインなどを利用したターン&ダッシュをオススメします。
【コツ】相手との間合いのつめ方
最後にボールを持った相手へのアプローチ、距離のつめ方ですが、ただやみくもに向かって行くと交わされますし、中途半端な距離で立ち止まると相手に仕掛けられる恐れがあります。谷田部がやっている実戦的なアプローチの仕方を映像でじっくり解説します。
まとめ
守備で抜かれるには「抜かれる原因」が必ずあります。手をうまく使えていない、間合いの詰め方が下手、構え方に問題がある……。自分の問題や原因を整理してひとつずつ解決していきましょう。
2024.6月 追記
守備で抜かれてしまう人は、その原因を追究し解決していけるようにすることが大切です。やみくもにやっていても相手に交わされてしまうので、中途半端な状況になってしまいます。
ただ、抜かれることが怖くなってしまい、おもいっきりサッカーができなくなってしまうのも、もったいないと思います。ハンドにならない程度に手を使って、間合いの詰め方を意識しましょう。
間合いについても、子どもによって異なるので”自分にあった間合い”を探せるようにしていきましょう。抜かれた経験から得られることもありますし、子どもの頭のなかでどのようにかわされているのか予測を立てることもできます。
考え、どうしたら抜かれないのか?を意識するようにしてください。サッカーをしている年代によっても守備で求められることが変わってくるので、まずは目の前にきた相手に抜かれないように練習しておきましょう。
もし抜かれたときにどうするのか、追いかけることも一緒に覚えていくようにしてください。
2024.8月 追記
守備が苦手な人も多いからこそ、ポイントを押さえて何度も練習していきましょう。例えば、守備が軽くなってしまう人は重心を片足にもってきている傾向があるのかもしれません。
身体の中心に十分に置くことで、相手の動きについていきやすい状態を作ります。このときに、大きく足を踏み込もうとすると片足に重心が乗ってしまうので注意するようにしてください。
ポイントを押さえられるようになると、守備への向き合い方や身体の構え方、動かし方に変化が起き変わってくるのを実感できるのではないでしょうか。
谷田部の考えている、ディフェンスの後ろ足のラインをボールが越えることのないように、前後に足を開きラインの深さを持たせることも忘れないようにしてください。