今回は幼児の頃から出来るサッカーの練習をいくつか紹介します。どれも親御さんと一緒に出来る練習なので是非やってみてください。
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【基本】ボールを使った親子で出来る練習①
親御さんと一緒にやる練習の一つ目はサッカーボールを使ったキャッチボールです。
まずは両手を使ってのキャッチボール。相手に取りやすいように山なりのボールでキャッチボールをしましょう。そして慣れてきたら今度は片手でのキャッチボールをやってみます。この時注意すべきことは投げるのも受けるのも片手でやるので、使わない手の方にボールがくると受けにくくなります。相手のどこに投げると受けやすいかを考えさせながらキャッチボールするようにしましょう。
このキャッチボールはボールを蹴ってパス練習をする際、相手のどこに蹴れば相手がボールを受けやすいかを自然と考えて出来るようにする事前練習になっています。
片手でのキャッチボールの次は、高く投げ上げたボールを受ける練習をしてみます。これはサッカーでの「浮き球の処理」の事前練習になっています。慣れてきたら高く投げ上げたボールを足で止める練習に移行していくといいでしょう。
サッカーだから最初から足でやらないといけないと思っている親御さんも多いかもしれませんが、そんなことはありません。まずはボールに慣れること、相手とボールの受け渡しをすること、そこから少しずつボールを蹴ることへ移行するといいでしょう。
【基本】ボールを使った親子で出来る練習②
ドリブル練習を始める前に親子でやってほしい2つ目の練習は、親御さんがボールを持った状態でお子さんにボールを蹴らせる練習です。蹴るときにお子さんが蹴り足を後ろに振りかぶらないように、親御さんはボールを持ったまま少しずつ後ろに移動します。お子さんはボールを蹴るために前に歩かないといけないので、足を後ろに振りかぶりにくくなります。こうして自然と振りかぶらず足が前に出るようになっていきます。
この練習はドリブルの際、足を後ろに振りかぶらず、前方だけで蹴るようにするための事前練習です。注意すべきは、お子さんが飽きて変な蹴り方をしてボールを持つ親御さんに怪我をさせる可能性があります。そうならないためにも例えば左右の足で10回ずつとか回数を決めて練習することをオススメします。
【基本】ドリブルが自然に身につく練習法
次はドリブル練習を始める前にお子さんにやってほしい練習です。それは「大股で歩く」練習です(笑)。サッカーをやったことがない人からすると冗談だと思われるかもしれませんが、大真面目に言います。歩く練習から始めてください!
低学年のお子さん向けのドリブル練習の回でも言いましたが、ドリブルの際に足を後ろに蹴り上げるお子さんが結構たくさんいるんです。ドリブルで「足を後ろに振りかぶらない」「前へ足を出す」ことが重要だということをその際も書きました。そして「前へ足を出す」ための練習の第一歩が、この「大股で歩く」になります。
練習の仕方は簡単です。「大股で歩く」を2往復ほどしたら次は大股で走ってみましょう。この時、お子さんには足を「前へ出す」足を「前へ開く」ことを意識して走らせるようにしましょう。そしてもう一度「大股で歩く」をやってみると、サッカー選手らしい歩き方になってきます。
歩くときの注意すべきポイントは、カカトから着地しないこと、足裏全体で着地することです。
この「大股で歩く」と「大股で走る」を何度か繰り返した後、ボールを使ってドリブルしてみるといいでしょう。繰り返すことで自然と足を「前へ出す」、足を「前へ開く」感じのままドリブル出来るようになっていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=OFUBHkT_IkY
まとめ
サッカーを始めたばかりの幼児のお子さんにサッカーの基本を言葉で伝えるのは至難の業ですよね。まずはボールを手で扱ったり、ボールを使わずにサッカー特有の体の使い方に慣れさせることから始めるといいでしょう。
2024.6月 追記
サッカーを始めた幼児期のお子さんにとって、親子で楽しみながらサッカーをすることで得られることもたくさんあります。
未経験の親御さんだと「教えられない」と感じてしまうかもしれませんが、難しい練習をする必要はありません。キャッチボールでもいいので、まずはボールに触れる機会を作り、サッカーが楽しい、サッカーが好きだと思えるようにしていきましょう。
特に幼児期は、好奇心にあふれ一緒に遊びたい、見てほしい、褒めてほしい気持ちが強い時期です。親子でサッカーをしながら、できたところは褒めてあげることで、子どものやる気やモチベーションも変わります。
また、今すぐに取り入れられる大股で歩く練習も”前にあしを出す”ための練習に繋がります。サッカー選手らしい歩き方ができたらかっこいいですよね。歩くときも正しい着地ができるようにみてあげてください。
幼児期にどうやってサッカーの練習をしたらいいのか迷ったときは、谷田部にご相談ください。
2024.8月 追記
幼児の頃から親子でサッカーをしてボールに触れる機会を増やすというのは、子どもにとってもサッカーの楽しさを実感し「もっとうまくなりたい」と思う気持ちを引き出すことにも繋がります。
ただ、この時期で一番大切なのは”サッカーが楽しい”と思う気持ちです。遊びの延長線上にサッカーがある子どもも少なくありません。練習メニューを取り入れるのもそうですが、遊びをメインにしつつ一緒に楽しみながら成長を促すことを意識してみてください。
例えば、幼児期はミニゲームを通してキックとドリブルは何が違うのか?を伝えてもいいと思います。足のどの位置にボールを当ててたらいいのかをメニューをこなしながら進めていきます。
ボールを使って、身体の周りをコロコロ動かすのも一つの方法です。幼児期のサッカーについてもっと知りたい方は、谷田部にご相談ください。