練習量が多いのに上達しない選手の落とし穴


こんにちは、谷田部です。

「毎日練習しているのに上手くならない。」
「誰よりも努力しているはずなのに試合では活躍できない。」

私はこれまで22年以上、2万件以上の個人レッスンを行ってきました。
その中で強く感じることがあります。

それは、「練習量」と「上達」は必ずしも比例しないということです。
もちろん、練習量は大切です。
しかし、間違ったやり方を何百回、何千回繰り返しても、その間違いが上手くなるだけです。

私はレッスンで技術を教える前に、必ず診断を行います。
なぜなら、多くの選手は「どう練習するか」ではなく、「何を直せばいいのか」が分かっていないからです。
この記事では、練習量が多いにも関わらず上達しない選手に共通する落とし穴についてお話しします。

この記事を読み終える頃には、「もっと練習しよう」という考えではなく、「何を変えるべきか」という視点を持てるようになるはずです。

練習量が多いのに上達しない本当の理由

「努力が足りない。」

そう言われてしまう選手は少なくありません。

しかし、実際の現場では努力不足よりも、「努力の方向」が原因になっているケースが圧倒的に多いです。

例えば、シュート練習を100本行ったとします。
もし100本とも同じ身体の使い方で蹴っていたらどうでしょうか。
改善されるでしょうか。

答えは違います。

100回同じ原因を繰り返しただけです。

トラップでも同じです。
ドリブルでも同じです。
ディフェンスでも同じです。

大切なのは回数ではありません。
毎回どこを改善するのかを決めて練習することです。
上達が早い選手は、一回一回のプレーに目的があります。
逆に上達が止まる選手は、「とりあえずやる」が習慣になっています。

この差は半年後、一年後になると驚くほど大きくなります。

落とし穴① 回数をこなせば上手くなると思っている

日本では昔から、
「誰よりも練習しろ。」
という考え方があります。

もちろん努力は必要です。
しかし、努力の量だけを増やしても原因が変わらなければ結果は変わりません。

例えば、
・シュートが浮く
という悩みがあるとします。

多くの選手は、
「もっと蹴ろう。」
となります。

しかし、本当に見るべきなのは、

・身体の向き
・足首の角度
・軸足
・重心
・ボールとの距離

こうした部分です。

ここが変わらないまま100本蹴っても、100本とも同じミスになります。
私はレッスンでも「今日は何を改善するのか」を一つだけ決めます。

それだけでも選手の変化は大きくなります。

落とし穴② 結果しか見ていない

「今日はシュートが入らなかった。」
「今日は取られた。」
「今日は試合に負けた。」

多くの選手はここで終わります。

しかし、本当に見るべきなのは結果ではありません。
その結果を作った原因です。

例えば、

・なぜボールを失ったのか
その一歩前を見る。
・なぜその場所にいたのか
さらに一歩前を見る。

・なぜその身体の向きだったのか
さらに前を見る。

すると、本当の原因が見えてきます。
サッカーでは最後のプレーだけが原因ではありません。
数秒前の準備で結果が決まることがほとんどです。

だから私はプレーを止めて、その数秒前まで戻って確認します。
改善するべき場所は、ミスをした瞬間ではないことが非常に多いからです。

落とし穴③ 身体ではなく結果だけを修正しようとしている

「もっと強く蹴れ。」
「もっと速く走れ。」
「もっと切り替えろ。」

このような声掛けはよく聞きます。

しかし、それだけでは選手は変わりません。
身体は命令だけでは動かないからです。
例えばキック力がない選手。

原因は筋力でしょうか。

もちろん筋力もあります。
しかし、それ以上に、

・力が入りすぎている
・呼吸が止まっている
・身体が開いている
・腕が使えていない

このようなケースを私は何度も見てきました。
身体の使い方が変われば、筋力が同じでもボールの飛び方は変わります。
だから私は「結果」を教えるのではなく、「原因」を診断します。

ここまで読んで、

「自分も当てはまるかもしれない。」

そう感じた方もいるのではないでしょうか。
ここから先は、私が実際のレッスンで診断している内容や、多くの選手が気付いていない改善ポイントについて詳しく解説します。
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