【サッカー】フェイント
フェイントは局面を一気に打開できるサッカーの“華”。サッカーをやっていれば実戦で一度はやってみたい技術ですよね。今回はたくさんあるフェイントの中でも基本的で且つ効果的なフェイントをいくつか紹介したいと思います。
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【練習法】相手を交わすフェイント
相手を交わすのに便利なフェイント、一つ目はインサイド・インサイドです。正面に蹴ろうとしながら蹴らずに斜め前、あるいは横に方向転換するフェイントです。
やり方はインサイドでボールを押して、ボールが足から離れる直前に足首を回してボールの軌道を変えます。ボールを「押す」は前にボールを「引きずる」イメージです。
ボールを「押す」をゆっくりやってから方向転換を急にしたり、全体をスピーディーに行ったり、その場に応じて出来るようにするといいでしょう。
二つ目のアウト・アウトのフェイントもやり方はインサイド・インサイドと同じです。ただ「外への動き」は慣れない足の動かし方になるので、できるだけ足を回すときは足の軸から回すようにして、その際ボールは軸の近くに置くようにするといいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=9bmk6c7FV9Y
【練習法】キックフェイント
派手な足技に比べ、キックフェイントは見た目に地味なのでやる人が少ないように思えます。ということはつまり、多くの人がキックフェイントを意識せずに守備をしている状況なので、キックフェイントは「効く」可能性が高いということにもなります。
ここでは2つのキックフェイントを紹介します。
まず一つ目は、シュートを打つと見せかけたキックフェイント。相手からするとシュートを打たれるのは何よりイヤなことなので、このフェイントは効果的です。
やり方としてはインサイドで蹴る振りをして、ボールの上に足を滑らせてアウトサイドで止めるやり方、そしてもうひとつが足裏でやるキックフェイントがあります。こちらはつま先からボールに触れて土踏まずでボールを止めます。
二つ目はボールを蹴る振りだけのフェイントです。軸足でしっかり踏み込んで蹴る振りを入れるだけですが効果的です。
ゴール前でこれらのフェイントを入れてからボールを横に動かしてシュートをすると、相手DFもなかなか付いて来られません。ネイマールやメッシみたいにちょっとした遊び心と演技力が必要になりますので、そちらも同時に身につけていきましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=hZQhmsu_YP4
【応用編】キックフェイントからの応用編
キックフェイントからの応用の足技をここでは紹介します。これが出来ると様々な局面での打開が可能になるのでぜひ覚えてください。
まずやるのは足裏で止めるキックフェイントで、つま先からボールの上を触って土踏まずでボールを止めます。そこからボールを引いて、軸足の後ろを通してからその軸足でボールを引き、蹴り足のアウトでボールを出す、というものです。
このフェイントは相手を背負っていても、パスを出すと見せかけて軸裏を通して前を向くことができるなど、「抜ける」フェイントになります。使う場所としては自陣の最終ラインを除く、中盤から前線のどこでも使えます。
コツとしてはボールの軌道がハートを描くようにやることです。自主練でまずはスムーズに10回できるように、そして可能ならば逆足でもできるようにしましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=CV4sWQoXjVs
【練習法】アウトサイドシザーズ
最後にアウトサイドシザーズを紹介します。よく「アウトサイドシザーズでは抜けない」という声を聞きます。
確かに中途半端なアウトサイドシザーズは抜けないと思うので、ここでは「抜けるアウトサイドシザーズ」の練習法を紹介します。
まず、シザーズはボールを跨ぐ動きをしますが、それは相手から一瞬ボールを隠すことが目的になります。なので、跨ぐまでの動きを出来るだけスピーディーにして、相手の視野からボールを見えなくする必要があります。そのためには、ボールを跨ぐ足の支点を出来るだけ高く、腰ではなく肩を支点に跨ぐようにします。
そして注意すべきは、俯き加減にやらないこと。胸を張り、顔を上げ、アゴを引かずにやるようにしましょう。そしてもうひとつ、跨ぐときの足の動きは基本的にスピーディーですが、そのスピーディーの中にも緩急を付けること。ボールの前に足を出すときは「緩」、そしてその足を引くときは「急」です。足を引く位置は、足があった元の場所に戻すようにしましょう。そうすると、次の動き出しがスムーズになります。
アウトサイドシザーズをやるタイミングですが、止まった状態でだけやるわけではありません。ボールが動いている状態でもアウトサイドシザーズを仕掛けることがあります。そういう時はボールの横を軸足で踏むと、跨ぐタイミングでボールが少し前に出て跨ぎやすい位置になります。ただし、ボールが転がるスピードは常に一定ではないので、数多く練習することで足の位置を感覚的につかむ必要があります。
https://www.youtube.com/watch?v=66XDj_n8Udc
【改善策】実戦でフェイントができないのは。。。
いろいろとフェイントを覚えても「実戦で出せない」という相談を受けることがあります。
これは実戦で自分がフェイントを仕掛けるような「局面にならない」というのではなく、そういう状況になってもうまく「フェイントが出せない」という意味です。
でもどうしてうまくフェイントが出せないのでしょうか?
フェイントが出せない子に共通することが、「足だけで」フェイントをやろうとしているということです。そしてなぜ足だけでやろうとするのかというと、周りの目を気にして固くなり、肩に力が入った状態でフェイントしようとするのでうまくフェイントができないということになっているようです。
極端な言い方になりますが、フェイントで大切なのは「足」よりもむしろ「肩」です。なので普段から「フェイントは肩から動かす」を意識して練習してみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=PFss9vpppX0
まとめ
サッカーを始めたばかりでフェイントは必要ないという声があるのは理解します。しかし、サッカーを始めるきっかけは、有名選手がやっているようなフェイントを自分もやってみたいという憧れだったりするので、出来るだけお子様達にはフェイントなどもトライさせてあげてください。フェイント練習のような遊びに近い練習の中から子ども達の創造性とテクニックが磨かれていくと思います。
2024.8月 追記
サッカーをやっていると、フェイントに憧れを持っている子どもも多いのではないでしょうか。相手のディフェンスをかわすために、フェイントをかけることもあります。
相手を騙し意表をついた動きでゴールやパスを狙うテクニックでもあります。フェイントが使えるようになれば、状況を有利にしつつゴールに繋げることも可能です。
フェイントにも種類があるため、基本となるフェイントから覚えていき試合の状況に応じて使い分けができるといいと思います。
フェイントのためには、まずは基本をしっかりと練習すること。さらに、スピードを意識してキレのある動きができるようになれば、相手を抜きやすくなります。
そのためには基本の練習を何度も行い積み重ねていくことを意識しつつ、フェイントの質を高めていきましょう。